東広島河内町 順教寺

昨日、11月7日のこと。

東広島市黒瀬町は徳正寺さんの主催する「伎楽慈音」という雅楽グループの一員として、同じく東広島市河内町の順教寺さんへ行ってまいりました。

順教寺さんはこのたび新たに納骨堂を建立され、その落慶法要における雅楽奏楽のご依頼をいただいたという次第です。

雅楽とはなにか?

ごくごく簡単に言えば、神社の結婚式なんかで、「ぷわ〜ん」という耳慣れない楽器の音色を聴いたことはないでしょうか。

そんなやつです(やっつけですみません。詳しくはググってください。因みに私は雅楽で笛のパートを担当しています)。

ところで、今しがた神社と申しましたが、雅楽はもともと聖徳太子が大阪の四天王寺で始めたのが起源、と言われています。ですから、お寺の本格的な法要でも雅楽が伝統的に奏されてきました。

それはさておき、ここまでは前置き。本題はその順教寺さんの立派な佇まいです。

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上の写真は、広島空港へと向かう山陽自動車道河内インターから車で5分、山の中腹に建つ順教寺山門です。その伽藍群を支える石垣・・・

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城か!これは忍者も登れない仕様のやつです。

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そして本堂。決して巨大というわけではないですが、堂々たる風格です。そして驚いたのが・・・

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木彫りの彫刻群です。本堂妻面(屋根の側面)には、鳳凰や鶴などの鳥たちの彫刻が五種も。

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これは本堂正面の欄間の透し彫り。おそらく仏典を題材にしたものでしょう。重厚です。ガラスカバーが施されており、かなり貴重な作品であることが伺えます。

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そして本堂の内側もしっかり彫られています。透し彫りの裏面はたいてい平面で彫刻が施されていないことが多いのですが、一切手抜きがありません。大変な手間が掛かっています。

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ここはその欄間と屋根のつなぎ目の部分。なんと、ここにも龍の木彫りが。この部分に彫刻が見られるのはかなり珍しいのではないでしょうか。

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そして、内陣正面の欄間。豪華な牡丹の上には、さらに天女方が。

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ここは余間。ちょっとわかりにくいですが、内陣との境界、右手上の欄間にも透し彫りが見えます。

ということは・・・

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やはりお内陣も彫刻の嵐。両脇壇(浄土真宗開祖親鸞聖人、中興の祖蓮如聖人の御影をご安置するところ)上にもぬかりなく彫刻欄間が配置されています。

さらに、写真ではわかりにくいのですが、またまた驚いたのが内陣の床板。外陣境界から脇壇に至る巨大な一枚板がドカンドカンと並べられています。いったいどれほどの巨木を材料にしたんでしょうか。

たいへんな本堂です。ご門徒方に大切にされ、そして大切にしてきたお寺の歴史が窺えました。聞くとところによると順教寺さんは開山より500年以上、現在24代目の住職を数えるということです。

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本堂横のお庭ではモミジがはや色づいていました。詳しいお話をお尋ねする時間はありませんでしたが、この素晴らしい本堂で法要のご縁、また雅楽奏楽のご縁をいただきましたこと、誠にありがたい経験でした。

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