「こんなもんか・・・いや、こんなもんさ」
「アーユル・ヴェーダ」、その蠱惑的な響きに導かれるまま、そしてガイドさんの言値のままに受けた二千年以上の歴史を誇るスリランカ伝統的医療。
しかも意味不明な壺や不気味な液体が用意されるなど、施術前の期待値はMAX超え。
劇的な肩こり改善どころか、この薄汚れてしまった精神まで浄化されるのではないかと胸を膨らませていました。
何せ、二千年です。日本において二千年以上の長きに亘り、未だ伝わっているものって蒙古斑くらいなものでしょう。二千年間、淘汰され生き延び洗練されていった技術、それが「アーユル・ヴェーダ」なのです。どんなサプライズがあったとしても不思議ではありません。
ところが、蓋を開けてみると、ハーブオイルを使用した、いわゆるオイルマッサージの域を逸脱していない。白毫(滞在記vol.28を参照のこと)にオイルをたらされるという、プチサプライズはあったものの、全身オイルまみれでヌルヌルになったこと以外、取り立てて特筆すべき技も効果も感じられない。
故に私は冒頭の言葉をつぶやいたのでした。
そこにはいくばくかの失意と、年甲斐も無く過度の期待を寄せてしまった自嘲も含まれていました。
ところが・・・
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