スリランカ滞在記(31)

スリランカの地を踏んで三日目の朝を迎えました。

ここハバラナから次の目的地、スリランカ第二の都市キャンディへと向かいます。

大体、距離にして80㎞くらいでしょうか。バスでおよそ3時間。

途中、マータレーなる田舎町を通りました。IMG_7002_1600

スリランカのおヘソとも言うべき場所に位置するこの町は、スパイスの名産地でもあるそうです。

我々一行は「スパイスガーデン」という観光施設に(頼んでもいないのに)立ち寄ることとなりました。

「スパイスガーデン」、日本語に訳せば、「香辛料の園」。その名の通り、多種多様な香辛料が所狭しと植わっています。

ココアだとか、シナモン(スリランカは世界一の生産量だそうです)などなど、普段の生活では馴染あるスパイスですが、その原物は未見。へえー元はこんな植物だったんだあー、と(若干の)感動がありました。

しかしながら、それよりも興味を惹かれたのが・・・

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彼です。

「上手」では言葉足らず、まことに巧みに日本語を操るのです。

「えー」とか「あー」とかの引っ掛かりがない、マシンガントーク。リズミカルに、そして畳み掛けるようにガーデン内の説明をこなしていきます。完全に私より日本語が流暢。

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一行は皆、彼の勢いに呑まれそうになります。

しかし、ここまで淀みなく話されると、あれです。ペテン師に見えてきます。不思議ですね。

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そして、案の定、自社製品の実演販売へと移行していきました。

高田社長ばりの熱演。

神経痛に効くだとか、肝臓をきれいにするだとか、中高年を刺激する言葉を連発し、場はすっかり彼のペース。

特に首や肩こりに、てきめん効き目のあるというハーブオイルを紹介された時など、慢性的な凝りを抱える私はすっかり買う気に。前回の「アーユル・ヴェーダ」でハーブオイルには苦戦させられたにも関わらず・・・です。

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売店に行くと様々な天然製品が陳列してありました。

ところが、値段は平気で数千円!します。日本で買っても「ちょっと高いなあ」という感じ。

スリランカの物価から考えると、明らかに〇ったくりではないか。

しかし、あのペテン師っぽい彼の早口な言葉が頭に蘇るのです。

「ココでしか売ってナイヨ~」

「日本には輸出してナイヨ~」

・・・と、いうことで、かなり売れてました。本当に商売上手ですね。

と、ちょっとガイドさんの(マージンの)関係で寄り道した我々ですが、この滞在記はあくまで寺院の研修旅行。

同じ町にあるスリランカ有数の古刹「アルヴィハーラ」へと足を延ばします。

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【続く】

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