被爆体験談

このページでは、淨寶寺が独自に取材した原爆被爆体験談を掲載致します。

2015(平成27)年、日本は戦後70年を迎えます。原子爆弾に被爆された当時、幼児であった方も70歳を越える高齢となられ、被爆の記憶も風化しつつあります。人は、辛い過去を振り切ることにより、希望に向けて新たな一歩を踏み出せると言えますが、その一方で「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という諺があるように、過去の教訓を生かせず同じ轍を踏むこともしばしばです。戦争を知らない世代が日本の中心となった現在、懸念すべきはその恐ろしさを知らないが故に、安易に世論が戦争容認へと流れていくことです。

被爆体験の内容は凄惨を極めます。こんなことが本当にこの平和な国に起こったのだろうか、人間が何故あのような惨たらしい姿で死んでいかねばならないのか・・・あまりにも現在とかけ離れた地獄に読むことさえ辛くなります。しかし、それは現実に起きたことであり、また二度と現実にしてはならない事実なのです。私たちの愛する家族を親兄弟を子供を友人を同じ目にあわせるわけにはいきません。恐ろしい被爆体験は、地獄の底から真の平和を渇望する叫びです。その叫びに耳を塞いだなら、愚かな歴史は再び繰り返されることでしょう。戦争を知らない世代の全ての人が、語られる被爆体験談を重く重く受け留め、この国の未来を考える根本とされることを切望します。

【絵:神田周三「ヒロシマの祈り」】

被爆体験談(1) A氏の場合 2012(平成24)年10月1日UP

被爆体験談(2) Bさんの場合 ① 2012(平成24)年10月23日UP 

被爆体験談(2) Bさんの場合 ② 2012(平成24)年10月26日UP

 

※上記体験談は証言者の承諾のもと掲載しております。