笛のお伴「聖湖」

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突然ですが、ここは北広島町「聖湖」。風一つない湖面は明鏡止水、中央に望む臥龍山が映え、これぞ湖という抜群の景観であります。

カープリーグ優勝パレードで湧いた土曜日の夕方、私は笛の師、福原一間先生にお伴して、ここ聖湖は「正直村」という名のコーヒーハウスにやってきたのです。

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当日の広島市は快晴、気温も高く、絶好のパレード日和でした。しかしながら、さすが県北、車から降り立つとキンと冷えた空気が身を包みます。

来たる夜に備え、薪が燃やされました。

間も無く、とあるオーナー集会に先立ち、余興として福原先生のコンサートが始まるのです。

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到着してすぐに他のお弟子さん二人と共に舞台のセッティング。笛や鼓の音響チェックが行われます。

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準備オーケー。次第にあたりが暗くなり始め、お客さんも集まってこられました。いよいよコンサートの開始です。

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最初は誰もが知っている日本の古き良き童謡のメドレー。「赤とんぼ」や「小さい秋」など、哀愁あるメロディーが湖面林間に響きます。

俄かに風が出てきました。林を吹き抜ける音、枯葉と枯葉の擦れる音、焚き火のはぜる音、自然の音すべてが笛の音色と調和し、ゆったりと時間が流れてゆきます。

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かなり冷え込んできたにもかかわらず、静かに聴き入るお客さん方。

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演奏は福原先生の小鼓、女性のお弟子さんの笛による「越後獅子幻想」に移りました。難しい曲ですが華やかな笛です。小鼓を打つ音も軽快に響きました。

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実は私も能管で参加。先生の奏する「荒城の月」では、効果音的な役割を勤めさせていただきました。

気がつけば夜空には三日月が。

寒くはありましたが、美しい湖と林の中で笛を奏で、その響きに身をひたす幸せ。

福原一間先生とのご縁に感謝のひと時でした。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 静かな湖 三日月 静謐な空気
    笛の音色 犬の合いの手
    素晴らしい演奏会でしたね。

    • 有朋さま
      先日はお疲れ様でした。
      犬の合いの手(笑)
      おっしゃる通り、静かな情景の中、すべての音が調和してたように思います。
      打ち上げのお写真いただきました。
      まことに有り難うございました。

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