月日の経つのが異様に早く感じられる今日この頃。
「一月はいぬとよく言ったものですねえ~」
「二月はにぐるとよく言ったものですね~」
などと、人様と呑気に会話しているうちに月末であります。
ふと気づけば当ブログの今月更新はゼロ。
慌てて「スリランカ滞在記」ねじ込みます。
さて前回、我々一行は、スリランカの魂とも言うべき「仏歯寺」参拝へと向かったのですが、途中、境内に集められた「ペラヘラ祭り」用の象達に圧倒され、その模様をおおくりしたのでした。
さて、今回はいよいよ「仏歯寺」へと潜入します。
古くは古都アヌラーダプラにあった「仏歯寺」は、首都変遷の度に移転を重ねてきました。昨日訪れたポロンナルワ(第23回参照)にも「仏歯寺」はありましたが、無論廃墟(㊦写真)。ここキャンディの「仏歯寺」(㊤写真)が最新バージョンなのです。白を基調とした清潔感溢れる、とても美しい建物です。
入口をくぐると、小さな籠に盛られた花(蓮かな?)が売られていました。取り敢えず買っちゃいましたが、何に使うのでしょうか?
さて、奥へと移動です。
アーチ型の天井には鮮やかな意匠が施されています。
アーチの両端に何かの行列が描かれていますが、どうやら「ペラヘラ祭り」の様子みたいです。
次なる廊下の入口に、巨大なレリーフが。摩耗や日焼けが見られ、古色蒼然として周囲から完全に浮き上がってます。恐らく、代々の「仏歯寺」に受け継がれてきた、古い時代のものなのでしょう。歴史の荒波を乗り越えてきた威厳を感じます。
そして、このレリーフの下にある美しい廊下をくぐりぬけると、
何と、ワシントン条約も真っ青!巨大な象の牙に守られた祠のようなものが現れました。
この豪華さ、重厚さはただ事ではありません。どうやらここ「仏歯寺」の心臓「仏歯」はあのカーテンの向こうに鎮座ましましているのでは?
ガイドさんに促され、二階へと移動
沢山の巡礼者が祠の方へ向かって祈りを捧げています。
中央まで行くと、これまた絢爛豪華な意匠が。
因みに先ほどの籠のお花は、ここに御供えするものでした。
そして、あの奥にある黄金の扉・・・
一階ではなく、この扉の向こうに「仏歯」があるということでした。
どうやら㊤写真のような容器に「仏歯」は保管されているようです。
巡礼者達の祈りは、この容器に向けて捧げられていたのですね。
スリランカの魂とも言うべき「仏歯寺」、その心臓部とも言うべき「仏歯」、ついに我ら一行は、スリランカの精神的中心部へと辿り着いたのです。
そして、これまで敢えて説明を省いてきた「ペラヘラ祭り」。この祭りにおいても中心をなすのが、この容器に納められた「仏歯」なのです。
【続く】
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