和太鼓「いろはたまてばこ。」H29門信徒総会

去る4月23日(日曜日)、平成29年度の門信徒総会を開催させていただき、総勢52名のご参加を頂戴いたしました。

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お勤め、各種ご報告と例年通りの次第を経て、お陰様で本年もつつがなく総会を終えることができました。

この後は毎年恒例の余興タイムです。今回は私がお世話になっている笛の先生がメンバーとして所属の「太鼓本舗かぶら屋」より、和太鼓トライアングルユニット「いろはにたまてばこ。」さんにお越しいただきました。

ちなみに平素は女性デュオ「いろはにたまてばこ」としてご活動されているそうなのですが、今回は男性が一人加わったため「。」をつけて「いろはにたまてばこ。」となった模様。果たして「句読点扱い」の人物とは如何様なお人であろうかと、私的に気になるところでありました。

さて、前口上もほどほどに演奏が始まりました。力強くも心地良い太鼓の音が本堂に響きわたります。

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上は私の笛の先生。指がひとより二、三本多いんじゃないかというくらい、複雑な旋律をいともたやすく吹き上げる先生ですが・・・太鼓もすごいんですね(^^;)

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こちらは「いろはにたまてばこ」固定メンバー、もうひとりの女性。軽やかで華麗なバチさばき、心地よいリズムが刻まれます。

そして、最後、この方がトライアングルユニット「いろはにたまてばこ。」中の「。」さんです。句読点扱いであるが故に、相当立場は低いに相違なく、どれほど影の薄い方であろうか、あるいは小柄な方であろか、それともいつも部屋の隅を好み何事かを壁に向かってぶつぶつとつぶやいておられるような「個性的」な方であろうか、などと想像をたくましくしていたところ・・・

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ぜんぜんちがいました・・・三人の真ん中で威勢良くバチを振るい明るく気を放っている高身長のいなせな男性が「。」さんでした。全く想像と真逆・・・なんと「太鼓本舗かぶら屋」さんの代表さんなんだそうです。句読点に甘んじるとは器の大きな人物でありましょう。

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さて、今回の演目は、太鼓はもちろん、歌、踊り、笛と実にバラエティーに富み、会場は大いに沸きました。

驚いたのは太鼓ひとつで多彩な音色を繰り出すバチ捌きです。叩く場所、強弱によって太鼓はめまぐるしく表情を変えてゆきます。

怒涛のリズムを刻んだかと思えば、時にはしっとりと演舞を支える静かな太鼓もあります。そして大太鼓は骨の芯まで響き、血湧き肉躍るとは、このことで眠っている野生(と言っても私の場合、子犬ほどの野生ですが)が目覚めてくるようでした。

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どころで、こちらは「白石踊り」という演目です。岡山県笠岡市白石島に古くから伝わる独特の舞で死者を偲ぶ意味があるそうです。

太鼓の打ち手は、りんの音を奏でつつ詩を口説くという一人三役。その哀愁漂う旋律に合わせて、女性二人が舞います。やわらかく静かな動き。そして、ひらひらと舞う扇はまるで島の風を運んでくるようでした。

なんとこの踊りを修めるため、島へ20年以上も通われているとのこと。力みのない自然で美しい所作は長年の修練の賜物であったのです。

思わず惹き込まれ、終わってみれば、あっという間の50分。聞くところによると「太鼓本舗かぶら屋」さんがライブを開くとチケットは完売してしまうそうです。その素晴らしい演奏を間近で聴けた貴重な機会でした。

ところで、「いろはにたまてばこ。」のみなさん、たいへんな実力者であるにのも関わらず、その姿勢は「謙虚」、「和」の心であります。

総会終了後、演者を見送ったご門徒のお一人が「さわやかな人たちじゃの」とおっしゃいましたが、まさに同感、ほんとうにすがすがしいステージでありました。

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