先日のこと、広島某所のお寺さんで、本堂を新築したお祝いの法要があり、雅楽を奏楽しに行ってきました。
モダンなスタイルで建てられた本堂。すごく素敵です。
雅楽とは何か?
ご存知でない方は、ググって頂くか、ようつべをご覧頂くかすれば早いのですが、一応超簡単に説明すると、1500年!くらい前に大陸から伝わり、日本独自の発展を遂げてきた伝統音楽です。神社の結婚式などで、変なラッパみたいなのがプワーンと鳴っている不思議な音楽を耳にされたことがないでしょうか?あれは篳篥(ひちりき)という、雅楽における主旋律楽器の音色です。ですから、雅楽といえば神社のイメージが強いのですが・・・実は、歴史的に見ると仏教の法要儀式に取り入れられたほうが先なんです。そんな古い伝統があるため、今でもお寺の大きな法要儀式では雅楽が奏楽されるのです。
雅楽における楽器の基本編成は、篳篥、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)に三つの打楽器(太鼓・鉦鼓・羯鼓)。篳篥は「地の楽器」と言われ主旋律を奏で、龍笛は「空の楽器」として「地の楽器」を装飾します。そして笙は「天の楽器」、美しい和音でコード進行的な役割を荷ない楽曲を支えます。
そして、何を隠そう、私のパートは「龍笛」。「龍の咆哮の如く吹け」と仰った先生の、突風のような息吹で鳴り響く笛の音の迫力に魅了されて十数年、そもそも龍の咆哮は聞いたことがないのでどんな音なのか分かりません(不粋)が、何とか人前で奏楽できるようにはなりました。もちろん、程度の問題はありますが。
愛用の龍笛。京都八幡内匠製。「煤竹」という特殊な環境で培われた竹を、細く糸のように調えた桜の皮で巻き上げ、漆で仕上げています。作られて一年半の新管ですが、鳴らすほどに成熟するので、徐々にまろやかな深みのある音が生じてきます。

右は、本堂前に着いた、お稚児さん。法要が始まる前に僧侶方と、稚児に扮した子供さん方の行列で、街を練り歩きます。何故そんなことをするのか?分かりません・・・(涙)。後日調べておこうと思います。
私たち雅楽の奏楽員の仕事は、お稚児さんの行列と、法要で雅楽を奏楽することです。もちろんそれは、多くの人が関わっている本堂新築法要の、ほんの細やかパートに過ぎません。
しかしながら、五月晴れの、これ以上ないという素晴らしい天候の中の、あの盛大なご法要。参列に与ったご縁は格別なものでした。







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