経蔵

唐突ですが、お寺には「経蔵」という蔵があります。

文字通り、お経を収める蔵です。

お経は通称「大蔵経」とも「一切経」とも言われ、漢訳されて日本に伝来した経・律・論の五千巻余のことを言います。

親鸞聖人のお師匠、法然聖人はその五千余りを何と5度!も読み返され、その殆どを諳んじたと伝えられています。

経典を一度でも、本格的に読み切ってやろうと試みた人ならばお分かりかと思いますが、たとえ一巻であってもその真意に到達するのは至難なのに、五千巻なんて人間わざではありません。

南方熊楠は、小学生の頃、図書館で読んだ百科事典を丸ごと暗記し、自宅に帰ってからノートに書き写していた(何の遊びだ!?)と言いますが※、法然聖人も一度見たら覚えてしまう天才だったのでしょう。

(※事実確認していないので、間違ってたらお詫び申し上げます。たぶん大筋はあってると思いますが・・・〈テキトー〉)

当時「智慧第一の法然房」と日本中にその名声が轟いていたのも頷けます。

その法然聖人が自らを「愚者」と仰せになられ、その「愚者」をこそ目当てとする念仏のみ教え只一つと見定められた事実は、深淵極まりないことです・・・

話しが逸れました、経蔵の話でしたね・・・

先日、日帰り旅行で石見に訪れた際、当寺住職とご縁の深い西性寺様に寄せて頂きました。

そこの経蔵です。

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とても立派な経蔵です。特に中層部の意匠は「鏝絵」(こてえ)と言い、左官職人の技術の結晶。

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西性寺様の鏝絵は、「左官の神様」と称された松浦栄吉(1858~1927)という方の手によるものだそうです。実に見事な鳳凰が表現されています。

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そして上が、収められているお経典類の一部。丁度虫干しに出されていたとのことで、拝見させて頂くことが出来ました。

ところで、我らが淨寶寺に経蔵はあるのか・・・

残念ながらありません・・・(場所もないし)

経蔵はある程度規模の大きいお寺でないと見ることは難しいでしょう。

と、今回はこのくらいで。

経蔵には興味深い話が色々とあります。

また別の機会に触れてみたいと思います。

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