ふるさと

さて、ここは島根県邑南町。山の上の宿泊施設からの撮影です。中国山地のヘソのようなこの場所は「雲海」が出ることで有名。しかしながら生憎のお天気により、ただの曇り模様で残念至極（それはそれで見事な眺めではありますが）。昨年は晴れすぎて見れず。また来年の楽しみとなりました。

今日（１０月１２日）は、見下ろす盆地の中央辺りに所在する、福正寺の報恩講と永代経法要があります。福正寺は坊守（お寺の奥さん）の里で、今は無住ゆえ、年に一度ながらこの時期に、我ら淨寶寺が法要をお勤めさせて頂くのです。

法要は午後から。朝から雨脚が強く不安に思っていましたが、昼には上手い具合にスカッと晴れてくれました！ありがたや。

さて、昨年同様、多くの方がお参り下さいました。つい先週頃まで、稲の収穫で大忙しだったとか。お疲れの残る中のご参拝、かたじけなく存じます。

法要前、ある男性がひと声、声を掛けて下さいました。

「今年も、よう帰ってきんさったな。」

なんと温かいお迎えの言葉。

終えてから、お寺を後にする際も、「年に一回だけじゃなく、ちょくちょく顔出してな。」と総代さんから。

この静かで美しい里山が、私の「第二のふるさと」となりつつあります。