長野市にて(2)

昨夜の酔いも楽しさも醒めやらぬ、長野の朝は曇天模様。しかし、雲間から覗く陽光は柔らかく暑くもなく寒くもなく。

昨日(10月7日)、友人の結婚披露宴にて、本願寺長野別院(※1)の現在のご輪番(※2)が、私の以前の職場の上司であることを耳にしました。予定していた用事が無くなって、ぽっかり時間の空いた私は、手土産一つ用意してきていないというのも我ながら誠に失礼なことだと思いつつ、ご輪番にご挨拶をと、長野別院へ足を向けました。

 

善光寺へと向かう参道は、緩やかな上り坂。目抜き通りなんでしょう、左右には綺麗なお店が並び、歩道は石畳風のタイルで舗装、とても感じの良い通りです。

そんな中央通に通じる細い路地の向こうに長野別院の本堂が。何と奥ゆかしい。(境内も建物も立派なんですが、撮った場所とアングルがイマイチでした。すみません・・・)

 

 

 

本堂二階にある長野別院のお内陣。さすが別院の風格があります。

 

 

 

 

「たのもー!」

玄関に立って、しばらくすると、昨日の披露宴のテーブルで同席し三次会まで一緒に飲んだ、長野別院職員のNさんがやって来て、親切に案内して下さいました。昨夜のお酒は一切残ってない様子。できる。

そして、ご輪番が登場。今を去ること10年ほど前、私が京都の本願寺北山別院でお勤めさせて頂いていた時、メキシコ開教区からご輪番として異動されてきました。ご一緒させて頂いた期間は僅かでしたが、海外で開教してらっしゃっただけに伝道の志ひと際高く、そのご姿勢には多くのことを学ばされました。(と同時に、だいぶご迷惑もお掛けしたことと反省しております)

「やあ、久しぶりだね」

と相変わらずの柔らかな口調。温かく迎えてくださいました。しばらくするとご輪番の奥さんもやって来られ、10年振りくらいにお会いしたのに、全然印象が変わらない、お若い!お二人ともあのみずみずしい雰囲気を、失ってはおられませんでした。稀なことだと思います。

電車の都合もあり、ほんの30分ばかりの別院滞在。しかし、心がほっこりとなごんだ再会でありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご輪番ご夫妻と、職員のNさん。突然お邪魔してご迷惑をお掛けしました。そしてありがとうございました。

(※1)別院とは、(語弊があるかもしれませんが、あえて言うなら)この浄土真宗本願寺派の本山である西本願寺(京都)を本店とするならば、別院は支店のような所です。

(※2)輪番は支店長のような立場です。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • お寺さんにも人事異動があるんですね。

    それも海外赴任なんて、驚きました!!

    輪番とは、正式名称なんですか??

    また機会があれば、教えてください。

    長野別院のご輪番は、温かそうな方ですね。副住職が、10年ぶりに再会されたくなった気持ちがわかります。

    • いつもご丁寧に読んで下さってありがとうございます(^^)

      「輪番」は正式名称で、宗派(浄土真宗本願寺派)から人選され派遣されます。ちなみに別院の代表者は輪番ですが、住職はご門主様(京都にある本山西本願寺のご住職)です。
      海外にはメキシコの他、主なところで、アメリカ・カナダ・ブラジルなどがあり、過去に日本からの移民者の多くが移り住んだ地域を拠点として、海外開教区が展開されています。

      おっしゃる通り、長野別院のご輪番はホント気さくで温かい方です。ですから、なにとなくお会いしたくなるんですよね。
      もし、長野に行く機会があれば是非別院までご参拝されてみてください。街の中心にあるので交通も便利ですよ。
      長野の特産や観光の穴場なんか尋ねてみるのも良いかもです。

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