報恩講

仏道とは、仏になる道。その道を歩むということは、家庭を捨て、髪の毛をクリクリに剃り落し、肉食を断ち、厳冬の最中、滝に打たれるなどして精神を修養しつつ、ひたすら読経に明け暮れる・・・そんなイメージがある?かと思います。

しかし、浄土真宗の開祖親鸞聖人が明らかにされたのは、フツーの生活をしながら歩める仏道。出家や修行という条件のない、だれにでも開かれた道です。

そんな親鸞聖人のご遺徳を讃え感謝の意を表すのが「報恩講法要」。この法要を修めない浄土真宗寺院はありません。

と、いうことで、11月13日は淨寶寺の「報恩講法要」でした。

㊤の写真は朝・昼の法要の合間にお出しする、お斎(とき)と呼ばれる精進料理。

ちらし寿司に小豆、お漬物に、白味噌の味噌汁。デザートのゼリーとみかん。どれも丁度いい味加減でとてもおいしいのでお箸が進み、五分も経たないうちに完食してしまいました。

しかし、私は知っています。このお斎にはたいへんな手間がかかっていることを・・・

婦人会と若婦人会の皆さんが、いろいろ段取りを整え、三日前から下ごしらえを始め、当日朝早くにお寺に来られ丹精こめて仕上げられたのでした。
そんな皆さんのお姿を見ているわけですから、味わいもひとしおと言うものです。

ならば、もっとゆっくり味わって食べれば良いのに・・・と思われるかも知れませんが、食べるのが早いのは単なる私の悪習慣。

この場を借りて・・・婦人会と若婦人会の皆さん、おいしいお斎、ありがとうございました。

皆さんとご一緒にお斎(^^)

 

法要のご講師は、本願寺派布教使の小川照信先生。難しい仏教の言葉を、分かり易く噛み砕いて、時には笑いも交えながら丁寧にお話下さり、お参りの皆さんも熱心に聞き入っておられました。

今年は親鸞聖人の750回忌。750年に亘って受け継がれてきた浄土真宗のみ教えを、人と人との心の繋がりを大切にしながら次世代へと伝えてまいりましょう、とご法話は締めくくられ、法要は終了しました。

何となく、報恩講というよりもお斎がメインのようなブログになってしまいましたが・・・、多くの方にご参拝頂いた、有り難いご法縁でした。

 

この記事を書いた人

コメント

コメント一覧 (4件)

  • 報恩講法要無事に終わられたんですね。

    私は三年前にはじめて別院の報恩講に参加して、あまりの盛大さに驚きました。

    今までに経験したことのない行事が色々とあり、大変勉強になりました。

    お斎は、婦人会の方々の心のこもった手料理なんですね。
    三日前からの下ごしらえなんて、私には真似出来ません。尊敬します。

    母が食事の用意をしてくれない時は、会社帰りにデパ地下かコンビニに寄ってご飯を調達する習慣もなんか恥ずかしくなりました。

    お寺の行事のときも、お斎は仕出し屋さんに予算を伝えて頼むものだとばかり思っていましたから。。。

    今回のブログは、自分自身の行動を考え直す機会をいただいた気がします。

    • 別院は大きなお寺ですから、報恩講も盛大ですよね。
      ともかくお寺にお参り下さるのは、寺の者として嬉しい限りです。

      お斎は婦人会と若婦人会の方々が手間ひまかけて作ってくださった「心のこもった手料理」でした。
      でも、普段お仕事お忙しいと、中々食事の用意も難しいことと思います。無理されないようにしてくださいね。

      いつも、管理人の拙いブログから、多くのことを読みとって頂き恐縮です。
      そればかりか、内容以上のことをお考えになられているのには頭が下がる思いです。

      コメントありがとうございました。

  • 報恩講さんお疲れ様でした!お斎おいしそうですね。伝統の味、私も食べたいです(^_^)

    • お斎は、婦人会と若婦人会の方々十数名で80食!作られるのですが、上手に味が美味しくまとまるなと感心していまいます。チームワークがばっちりなんでしょうね。

      報恩講にご参拝の方々にお斎をお出ししているので、機会があれば来年お参りしてみてくださいね。お待ちしてます(^^)/

      ありがとうございました。

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