スリランカ滞在記(3)

さて、我々一向は2500年以上の歴史を誇るスリランカ最古の都市「アヌラーダプラ」へと向かっています。

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ところで上は、バスの車窓から写した仏教寺院です。だいぶ日本と様相が違いますね。

仏教国スリランカですから、しばしば寺院を目にすることができます。その他、ヒンドゥー教寺院、イスラム教寺院もよく見かけますが、やはり仏教寺院が一番多いです。ガイドさんによると、仏教系の学校に通う子供達は、日曜になると必ずお寺へ行って僧侶からご法話を聞くとのこと。また学校の朝礼と終礼では、仏教の五戒(不殺生・不偸盗・不邪淫・不妄語・不飲酒)を唱えるなど、教育に仏教が密接に関わっているそうです。

スリランカの多く人びとに、穏やかで優しい人柄を感じるのは、そのような教育の下地があるからなのかも知れません。

しかしながら、そんなお国柄でさえも、熾烈な民族紛争をごく最近(シンハラ人とタミル人の争い、1983-2009まで。死者7万人以上)まで繰り広げていました。私達凡夫の心に潜む差別意識の根深さを思います。自戒せねばなりません。

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さて、ここはアヌラーダプル・・・ではなく、途中トイレ休憩に寄った「フォレスト・ロック・ガーデン・リゾート」の敷地です。写真のシャカ瞑想坐像など多くの遺跡が遺されている・・・と思いきや、これらは全て遺跡風に新しくこしらえたものだそう。

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この宮殿のような石造りの建物もそう。何とレセプションルーム(受付部屋)。

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これも太古の沐浴場に似せて造ったプール。大変なこだわりが感じられます。ジャングルの中にあるので紀元前へタイムスリップしたような気分になりました。

聞くところによると、ここは地元の仏教僧やヒンドゥー教僧の協力を得て造られた「瞑想」専門のホテルだそうです。人里離れたいにしえを思わせる静かな環境で、存分に瞑想を行じ心を癒して頂く・・・高尚なのか贅沢なのかよく分かりません。日本人には発想しがたいコンセプトです。

スリランカは北海道よりも面積の小さな国ですが、実は太古より、大変スケールの大きな事業を展開してきました。そのことは、このブログで追ってご紹介していく遺跡群をご覧いただければ容易にご理解頂けることですが、このリゾートホテルのダイナミックな発想も、そんなスリランカの歴史に連なることなのかも知れません。

さて、トイレ休憩も終え、我々一向は改めて2500年以上の歴史を誇るスリランカ最古の都市「アヌラーダプラ」へと向います。

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ホテルのトイレを貸してくれ、また敷地を案内して下さったホテルウーマン。とても人懐っこい笑顔で見送ってくれました。

アヌラーダプラまで、あと30分もかかりません。次回こそ、アヌラーダプラへ!

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ホテルの池に咲いていた睡蓮。とても鮮やかだったので皆パシャパシャ写真を撮っていました。

(続く)

 

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