お宝拝見

前回、島根は飯南町の明眼寺さまに寄せて頂いたことをブログに書きましたが、ご住職よりある「お宝」を拝見させて頂きました。

何でもその「お宝」を持って、かの人気番組『何でも鑑定団』へ出演されたそうです。

しかも、地方の体育館なんかで、声のやたらとでかい松尾伴内にいじられるやつではなく、

石坂浩二や島田紳介(当時)のいるスタジオだったとのこと!

これは期待できます!お宝拝見!

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何やら年季の入った箱が出て来ました・・・「寫眞眼鏡」(しゃしんめがね)と筆で書かれています。

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蓋を取ると、きれいな柄の箱のようなものが出てまいりました。

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側面に手書きで梅などの花々が描かれており、台座部には鶴の蒔絵。

あのセリフが頭に思い浮かびましたが、ベタなので口に出すのは辛うじて思いとどまりました。

(いい仕事してますねえ~)

「寫眞眼鏡」というから、何かを見たりするんでしょう。

そう言えば横に望遠鏡の覗き窓みたいなものがあります。すると天井の白濁したアクリル板は明り取りのようなものか。

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顔を近づけると、何かが見えます!

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これは京都「東本願寺御影堂」!

絵の下にある金属製の丸いボタンのようなものを回すと・・・

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おやおや写真が回転しはじめました。(!向こう側にも覗き窓が!)

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チン!という音が鳴るのは中々洒落た演出、今度は「熊野那智観音堂」が現れました!

写真は入れ替え可能とのこと。3D映像さえ珍しくも何ともない現代では、さほどびっくりするようなギミックではないのですが、この箱が作製された明治25年頃にあっては、相当人びとを楽しませたことでしょう。

さて、『何でも鑑定団』というからには、気になるのがお値段。

スタジオ出演ですから、相当お高いんでしょう?ご住職。

本人評価額は?

「いやあ、最初は50万円って言おうと思ったんじゃけど、結果の金額が低いと何か欲張っとったみたいで恥ずかしいじゃない。だから30万って言ったんよ。」

おお!その心理わかります!

妙に自信あって強気な金額で攻めるも、結果二束三文だった・・・ということが頻繁に起こり得る『何でも鑑定団』。我ら視聴者からすれば痛快極まりないのですが、当事者にとっては痛恨の極み。それは避けたい。しかし、「じゃあ1万円で」などと言えば「保険掛けたな」とチキン呼ばわりされることは必定。行くも地獄、戻るも地獄の難しい状況で30万円とは何とも絶妙な金額設定です。30万円と言えば大体世間様ひと月分のお給金。「それくらいの値段がついたら嬉しいよね」、という庶民感覚から逸脱していません。50万だとちょっと欲張り感が生じてきます。そして、たとえ結果惨敗だったとしても、「この一品ならば30万くらい考えるよね」と許容される範囲です。

さて、オープンザプライス。

(続く)

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