ジャングルから突き出た異様な風体の岩山。
標高370m(因みに広島市の比治山は標高70m)ほどの巨大な岩の塊は、現地シンハラ語で、
シギ(=ライオン) リヤ(=岩)と呼ばれています。
故に、シギリヤロックを日本語に訳せば、「獅子岩岩」となり、岩がひとつ不要。
されども、日本ではシギリヤロックが通り名であるから、このブログでもシギリヤロックとしておきます。
スリランカではシギリヤロックの他にも、このような地面から突き出た巨大な岩山を幾つか見ることができます。
このスリランカ旅行をご一緒したある壮年の男性は、そんな岩山を見る度に
「許せん!」
と憤っていらっしゃいました。
そのお気持ち分かります!なぜこのような奇怪な岩山が形成されたのか?到底自然にできたものとは思えないからです。
【Qシギリヤロックの謎1】
なぜ平坦なジャングルに突如としてこの巨大な岩山が現れたのか??
一番:人類が現れる以前、空から降ってきた隕石のようなものである
二番:正体不明の巨人が何処からか運んできた
三番:岩頸である
解答です。
一番、隕石なら地表にぶつかった衝撃で、砕けて逆に巨大なクレーターをつくるはずです。故にバツ
二番を選んだ方、最近、劇場版「進撃の巨人」をご覧になられましたね。現実世界に戻りましょう。
はい、答えは三番の「岩頸」でした。ウィキペディアで調べると、岩頸とはマグマが噴き出して固まったものを言うそうです。そのような例は世界中に幾つもあり(無論、日本にも)さほど珍しい地形ではない模様。
あっさりと第1の謎は解けました。
しかしマグマが固まって生じたということは、あの岩山の下にはマグマ溜まりがあるということになります。
流石シギリヤロック、ポテンシャルも半端ではありません。
それはともかく、先を急ぎましょう。
シギリヤロックの麓に近づくにつれ、人工物が増えていきます。
これは岩の窪みを利用して作った「石窟寺院」。中にはブッダのお像があったそうです。
あちらこちらに「会議の場」など様々な部屋がありました。
さて、いよいよシギリヤロックの登り口!あの岩と岩の間を潜ります。
ガイドさん曰く「合掌してるミタイでしょ」
・・・そう見えないこともありません。
急な階段が続きます。童心に返ってワクワクしてきました!
しばらく登ると踊り場のような場所に出ました・・・ところで、さっきから写真にちらほら写っている、カラフルな帽子(エチオピア国旗?)の人ですが・・・上から見下ろすと、結構急ですね(汗)
先程のカラフルな帽子の人たちが、観光客の背中を押しています。
そう、彼らは「背中を押す人」なのです。
シギリヤロックの頂上までの道程はかなり急坂。彼ら「背中を押す人」はしんどそうに登っている観光客の背中を文字通り押して、登坂をたすけてくれるのです。
なんと有り難いことか。その恩恵に与った者はその感謝の念から2000から3000ルピー(当時1ルピー=1円くらい)の御礼を思わずしてしまうこととなります。
御礼は値切れば1500ルピーくらいになった人もあるようですが、現地の物価からすれば結構なお値段。しかしながら、助かることは助かるので、足腰に自信のない方にはお勧めです。
それはともかく、岩肌が見えてきました。
ズームイン。
これからあんな高い所に行くんですね・・・・こわ・・・
(続く)
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