シギリヤロック、今回でシリーズ５回目。随分と引っぱっております。そして、随分と高いところまで登って来たものです。ここらは岩の中腹辺り。
と、いきなり現れました！びっくりポン！！！！！
高さ約50メートル（ガイドさん説）、「ライオンテラス」と呼ばれるシギリヤロック頂上の宮殿へと至る入り口です。
あっ、そう言えば、このブログシリーズ「異形の宮殿シギリヤロックの謎」と題しているものの、何故この岩山が宮殿なのか一切説明していませんでしたね。失敬。
例によってガイドさんに聞いてみましょう。
「ハイ、ハイ。シギリヤロックはネ、昨日アヌラーダプラ（スリランカの古都）に行ったデショ。今から1500年前にソコで王様の跡継ぎの争いがあったのネ。お兄サン、妾の子。弟サン、クイーンの子。だからお兄サン、焦ったネ、王様になれナイ。それでクーデター起こして、無理矢理お父さん殺した。そしてジブンが王様になったネ。
弟サン怒ったオコッタ。すぐ反撃しようとしたヨ。でも占い師、ノーと言ったネ。スリランカ人占い信じるヨ。今勝てないけど、12年後勝てるネ。だから弟サン、その間、インドに逃げてたヨ。
でもお兄サン、安心してナカッタヨ。弟を恐がってたのネ。それでシギリヤロックまで逃げてきたネ。500人のお妾連れて。歴代王様には500人のお妾モレナクついてきたヨ。スゴイネ！500人のお妾と安全に住めるトコロ、シギリヤロックの上ネ。お兄サン、身分の低い妾の子で、建築と絵をよく知ってたネ。建築と絵は身分の低いヒトがするコトだったの。だからお兄サン、弟サンを避けるために、この岩山、宮殿に変えたヨ・・・」
と、いうことらしいです。その恐れっぷりは尋常ではなく、シギリヤロック周囲のお堀には、ワニや毒蛇をしこみ、㊤写真の「ライオンテラス」より上には階段を作らず、御輿をロープで上げ下げさせて登っていたということです。
因みに「ライオンテラス」には現在、巨大なライオンの前足が遺されています。
かつて、これらの上には巨大なライオンの顔が造られていたということです（ガイドさん説）。
そして両足の中間にあるこの階段を登って、今で言う、ロープウェイ乗り場みたいなところに行ったわけですね。
因みに、現在は鉄製の階段が設置されており、徒歩で最上部まで行くことができます。
ところで、この階段の恐いこと恐いこと（怖）。
ほう～ら、嫌～な感じでしょ・・・・・
高所恐怖症の私にとっては、「弟サン」よりずっと恐い。
断崖絶壁（怖怖）・・・下は見るな、下は見るな、下は見るな・・・・・
見たあああ！！！！！（怖怖怖）
振り返るな、振り返るな、振り返るな・・・
振り返った！！！（涙）ナタリーのほうがマシ。
人が沢山登り降りしてるので、ビミョーに階段が揺れているような（涙）
「マムー！」とか言いながら、子供が駆け下りて行きました。
コラ（怒）！静かに降りろ！（怒）
しかし・・・子供でも登ってるんだから、俺に出来ん事はない！
と、そんな（稚拙な）理論を頼りに、シギリヤロック頂上の宮殿跡へと辛うじて歩みを進める私なのでした。
【続く】
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