スリランカ滞在記(20)

おめでとうございます!私。

スリランカ滞在記、ついに20回目に到達致しました。

10月9日付ブログで、恐らく軽く20回は超えるであろうと予言をしていた通りです。

しかも、6日間の旅程(内2日間は飛行機移動)の中、まだ3日目のお昼前。

さて、ここでまた予言をしておきましょう。

30回は軽く超えるであろうと。

しかし、なぜ私はこの滞在記を(しつこく)続けているのでしょうか?

自問自答してみました。

そう、やはり旅の感動が極めて大きいのです。

北海道の面積にも満たない小さなこの島国は、とんでもなく古い歴史を持ち、優れた文明と文化を多様に開花させ、そして並外れたスケールの遺跡群を誇っています。

それらを眺める時、時代時代の人びとが、それぞれ、実に色々なことを考え、工夫しつつ、一度きりの人生を少しでも豊かなものにしようと一生懸命に生きてきた、その営みがひしひしと伝わってくるのです。写真を見返すと、その感動が蘇り、ついついブログも長くなってしまうという。

そして、もう一つありました。

そう、ご覧下さっている貴方のためです(K君は除く)。

と、キマったところで、先を急ぎましょう。

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異形の天空宮殿、シギリヤロックを離れた我ら一行は、更に西へと向かいます。

ところで、この付近一帯は、野生保護区域になっており、ガイドさん曰く「野良ゾウ」などの大物動物が棲息しています。ゾウは、童謡「ぞうさん」で歌われている通り、母さんが好きな、やわなマザコン動物のようなイメージが定着していますが、いやいやいどうしてどうして。

ガイドさん「ゾウは怖いネ。そして賢いヨ。ここの原住民、畑のタメにジャングル切り拓くネ。ゾウの棲家が狭くなって、餌もなくなるヨ。それでゾウ怒ってるネ。怒って人間襲うヨ!」

そのため、この辺りの原住民の家は木の上に建てられています(写真は撮れませんでした)。寝ている時に、ゾウに踏みつぶされたり、鼻に巻かれたりしないように。

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バスは滑るように走ります。学生の頃、南インドを旅行しましたが、アスファルトはガタガタで、乗ったバスは実によく揺れていた思い出があります。しかし、スリランカのアスファルトはとても丁重に作られており、その印象は日本とほとんど変わりません。国民性の違いなんでしょう。スリランカ人は貴重面なのです。

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おっ!海が見えてきました。いやいや、ここは内陸のはず、湖でしょう。

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いやあ、大きな湖ですね。琵琶湖なんかを思い出したりしちゃいます。

「フッ、フッ、フッ・・・」

あれ?後ろから変な声が聞こえてきました・・・誰だろう??

「あれは湖ジャないヨ!」

あっ、ガイドさん!いつのまに・・・

「あれ昔王サマが造った、人工の池ダヨ!」

ええっ~!ウソでしょ!あの対岸まで全部??

「フフフ・・・対岸まで全部ダヨ!」

ここは、10~12世紀に栄えた古都ポロンナルワ。

もともと首都は、このブログでも訪れたアヌラーダプラにあったのですが、南インドに征服されたため、この地へと遷都されたのでした。その時、「水を治める者は国を治める」で、真っ先に着手したのが、この巨大な貯水池の建造だったというわけです。

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あの遠い対岸まで全て人工物!当時の王朝が如何に強大な権力を誇り、高度な土木技術を有していたか、容易に想像されます。いったいどれだけの人間が駆り出されたんだろう。やはりスケールがでかい!

と、いうことで、次回より新シリーズは、世界遺産ポロンナルワを巡ります。仏教の聖地としておおいに栄えたこの都、やはり見応え十分です。

一枚だけ、予告編的に写真を掲載し、このブログを終わります。

さて、これは何の遺跡でしょう?

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【続く】

 

 

 

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