平成28年に入って初ブログ。
人というものは新年を迎え心機一転、これまでの自分の壁を打ち破り、更なる高みを目指して、新たな試みを行うものであります。
私の実母においても「今年は女子(だれが?)力磨かんとね」などと、テレビの受け売りだと1秒で分かる抱負を語っておりました。
しかしながら、そんな世間様の流れに背を向けて、私は「スリランカ滞在記」を断固継続、若干の「ダレ」を覚えつつも、超保守路線を墨守します。
ということで、本年もまだまだ続く「スリランカ滞在記」、よろしくお願い申し上げます(もうええわ、という声は聞こえません)。
さて、ここは10~12世紀、スリランカの首都として大いに栄えたポロンナルワ。眼の前に見える、煤けた干し大根のような建物は一体何でしょうか?近づいてみましょう・・・
そう、答えは「柱と壁」。ここは、いにしえの宮殿跡地なのです。
壁に幾つか穴が開いておりますが、そこに梁のようなものを通して床を形成していたようです。
穴の場所を考えると・・・
と、このように三階建であったことが分かります。
結構な高さ。ところがガイドさんの説くところによると、本来は・・・
七階建!!
しかもレンガには白い漆喰(㊤写真にもところどころ残っています)が塗られ着色も施されていたというから・・・
これはキャンディという街にある、仏歯寺内部の建築。外部が極彩色で装飾されています。ガイドさんによれば、ポロンナルワの宮殿もこのように美しく彩られた巨大なパレスであったということです。
しかし、残念ながら、アヌラーダプラ同様、ポロンナルワもインドに滅ぼされ宮殿は焼かれてしまいました。その放火の凄まじさは焦げて薄黒くなった煉瓦から容易に想像されます。
二階へと上がる階段。その先は800年程前に、既に失われてしまいました。
「チョット、皆サン、コッチ来てヨ!!」
おっ、ガイドさんが珍しく我々全員を呼んでいます。場所は宮殿の端の端、ちょっと面倒くさいけど、現地ガイドさんのイチオシスポットとは・・・
あれ?地味ですね・・・(超期待外れ)
「コレ、何か分かる人イルかナ?」
(一同)・・・・・。
「さぁ~テ、何でショウ?」
(一同)・・・・・。
「ワカリマせんか?仕方ナイネ(フゥ)。答えは・・・」
(だれか)「トイレじゃろ。」
「うぐッ・・・正解ネ・・・」
皆、うっすら気づいてました。
どうも排水溝から流れ出る水洗方式だったようです。
巨大な貯水池に整備された下水、高度な文明を誇ったこの都は20世紀に入るまで、ジャングルの密林の中に埋もれていたということです。
【続く】
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